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カーペンターズのオリジナル・マスターの大半は焼失しているかも。


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私がボーカルの入ったCDで初めて買ったアーティストはカーペンターズだ。そのアルバムは「遙かなる影」で、当時は中学生で少ない小遣いをコツコツと貯め、3年ですべてのアルバムをコンプリートしたのは私だけの小さい優越感がいい思い出だ。

 

「遙かなる影」の中に限っての好きな曲は「I'll Never Fall In Love Again」

 

 

英語もわからず、付属の日本語訳歌詞と解説を読みながら爽やかな歌声と緻密なコーラス、リズムの良さで聞いていて、それもいい思い出。「遙かなる影」以外で好きな曲は数えきれなく、ブログの記事も長くなるのでやめておこう。だが、好きなアルバムだけは書こう。それは「ナウ・アンド・ゼン」だ。アメリカのオールディーズの曲が満載で、バリエーション豊かで聞いていてとても楽しい。「ナウ・アンド・ゼン」というアルバムタイトルも曲目や歌詞を読むと、なるほどと思うほど筋が通っている。

 

ナウ・アンド・ゼン

ナウ・アンド・ゼン

 

 

さて、カーペンターズ関連の書籍を整理していたら、どうやら読んでない雑誌があり、それはリチャード・カーペンターのインタビューとしては、とても興味深い記事だった。

 

 

-リマスタリング作業、いかがでしたか。

 

 「いかがなんてものじゃない。大変だったよ。今回は40曲をオリジナル・マスター・テープからトランスファーして24ビットでデジタル・リマスターし直す計画だった。だから30周年のときと同じく、長年一緒にやってきたエンジニアのバーニー・グランドマンのスケジュールも押さえて、ユニヴァーサルのカタログ担当者に連絡をとったんだ。ところが何度メールを入れても一向に返事が来ない。おかしいなと思っていたら、ユニヴァーサル・スタジオが火事に遭ったと言うじゃないか」

 

-オリジナル・マスターが消失しちゃったんですか。

 

 「らしい。ネット情報によれば"ビング・クロスビーからカーペンターズまで焼失した"ということだった。担当者はそれを私に言い出せず、返事をくれなかったんだ。怒ったけどね。"言ってくれなきゃ困る! アルバムを出す予定でみんな待っているんだ!"って。まあ、そんなふうに今回のプロジェクトは始まったのさ(笑)。最終的には3箇所のテープ保管所から残ったものからかき集めた。大半は焼失してしまったけれど。幸い、これまでベスト盤を作ったりリミックスしたりしたときに作成したデジタルのバックアップがあったからね。その辺を使用して今回の『40/40』を完成させた。オリジナル・マスターから、という主旨は実現できなかったけれども、音質に関しては私が聞いてもその差はほとんどわからないよ」
 

(レコード・コレクターズ 2009年7月号 P97より)

 

 

大半が焼失しているというのは残念だが、◯◯周年記念商法も出来なくなったのではと思う。私としては、アメリカで放映されたスペシャル番組を従来の断片的なものではく、一本通したものを販売してほしい。