増える青森県の児童虐待と生活保護。
メモとして。
児童虐待の増加はとても嘆かわしいことだが、生活保護は生活が苦しかったり病気で働けなくなったりした人のため、セーフティーネットとしては重要な制度。しかし、残念なことに我が青森県では過去に傷病者の生活保護申請を却下した事例があったことは忘れられない。
2008年3月29日(土)「しんぶん赤旗」
通院中59歳の生活保護
市の申請却下違法
青森県五所川原市福祉事務所長が、「稼働能力を活用していない」として生活保護申請を却下したのは不当として、同市の男性(59)が、却下処分の取り消しを求めて審査請求していた問題で、三村申吾知事は二十八日までに、同市の判断を違法として、却下処分を取り消す裁決をしました。
(後略)
それではここから記事の一部を掲載しておこう。
デーリー東北新聞社 5月12日(木)13時10分配信
青森県内6児童相談所(児相)が対応した2015年度の児童虐待件数は920件(前年度比86件増)で、統計が始まった1996年度以降、過去最多となったことが11日、県のまとめで分かった。900件突破は初めて。児相別では八戸が383件と前年度を141件上回り、全体の4割を占めた。県は、虐待の防止や解決への県民意識が高まり、増加につながったとみている。
(後略)
デーリー東北新聞社 5月12日(木)12時30分配信
2015年度の青森県内生活保護受給世帯(月平均)は2万3861世帯で、前年度を209世帯上回り、統計が始まった1951年度以降、11年連続で過去最多を更新したことが11日、県のまとめで分かった。
(中略)
市町村別の保護率は、大間町が最も高く42・16‰(1・18ポイント増)。次いで佐井村33・89‰(0・01ポイント増)、青森市30・47‰(0・07ポイント減)と、下北地方の保護率が比較的高い。低い順では、新郷村6・66‰(0・3ポイント減)、おいらせ町8・03‰(0・48ポイント減)、階上町9・98‰(0・49ポイント増)。
(中略)
生活保護の受給状況は、経済情勢を反映するとされ、県健康福祉政策課の久保敏隆課長は「生活保護は最低限の生活を守る最後のセーフティーネット。受給世帯数や保護率の上昇が悪いわけではない。制度を知らずに苦しむ人がないよう、適正に実施していきたい」と話した。