2015年4月から現在まで印象に残った本、5選。
ここ1年以上、私が読んだ本はなかなかこの場では書けなかったので紹介したいと思う。
●戦後経済史 野口悠紀雄(著)
"著者が自らの体験談を豊富に織り交ぜて戦後史を語った、異色の経済書。
日本経済の変貌が著者個人の視点と経済学者としての大きな視点の両方から描かれます。
最初の記憶は、4歳のときに遭遇した東京大空襲。
戦後復興期に過ごした少年時代、1964年の大蔵省入省、アメリカ留学、そして80年代のバブル、90年代・2000年代のグローバリゼーション--。
日本経済は、ダイナミックな成長と成熟を遂げる半面で、
経済思想や政策手段の中に、戦時経済体制的なものをいまだに残している、と著者は指摘します。
戦後70年を迎え、日本経済を改めて理解するための必読書です。"
●ルシファー・エフェクト ふつうの人が悪魔に変わるとき フィリップ・ジンバルドー(著)
- 作者: フィリップ・ジンバルドー,Philip Zimbardo,鬼澤忍,中山宥
- 出版社/メーカー: 海と月社
- 発売日: 2015/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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"考案者が初めて明かす「スタンフォード監獄実験」の全貌と悪をめぐる心理学実験の数々、アブグレイブ刑務所虐待の真相
ニューヨークタイムズ紙ベストセラー、待望の邦訳!
人間の知られざる「悪」の本性とは?
戦争、テロ、虐殺、施設・家庭での虐待、いじめ、差別、企業の不正……
人を悪に走らせる「元凶」を暴く衝撃の書 "
●右傾化する日本政治 中野晃一(著)
"日本は右傾化しているのか、それとも「普通の国」になろうとしているだけなのか。いったい、どちらなのか?――政治主導のもと、寄せては返す波のように時間をかけて、日本社会の座標軸は右へ右へと推し進められていった。そのプロセスを丹念にたどりつつ、新しい右派連合とその「勝利」に直面した私たちの現在を描き出す。 "
"経営トップの公私混同、粉飾決算、モラルすら忘れた儲け主義。あげくに平気で嘘をつく社長たち。一流企業に次々と表面化する、この恐るべき体質は、どのように醸し出されてきたのか。戦後から現在まで、日本企業が犯した多種多様な企業事件を題材に、会社大国の深い闇を照射する。 "
・ルポ 差別と貧困の外国人労働者 安田 浩一 (著)
"日本は、これまで外国人を社会の一員として明確に認識したことがあっただろうか。
中国人と日系ブラジル人労働者を中心に、彼らの心の痛みに耳を傾けた渾身のルポルタージュ。"